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Pocos

スケーラビリティと信頼性に優れたMicrosoft Teams Direct Routing対応SBCがホスト型音声サービスをサポート

背景

オランダのアイントホーフェンに本社を構えるPocosは、1997年以来「Connectivity that beats」をモットーに、接続サービス、テレフォニーサービス、クラウドサービスの分野で革新的なソリューションを幅広く提供してきました。Pocosのプラットフォームは、ベネルクス領域のほぼ全ての電話網や光ファイバー網からアクセス可能となっています。卸売専門のサービスプロバイダーであるPocosは、自社のパートナーを通じてのみ販売を行っています。同社のネットワークの中核部分は、オープンソースのプラットフォームを基盤に独自開発されたもので、販売パートナーは最小の先行投資で、極めて特徴的で包括的な製品・サービスポートフォリオを提供することができます。

詳細については、Pocosのウェブサイトをご覧ください。

課題

Pocosは、KamailioやRTP-Engineなどのオープンソースコンポーネントに基づく独自のインフラを使用して、ホスト型VoIPソリューションを提供し、長年にわたり大成功を収めていました。エンドユーザー向けの音声アプリケーションを重視していたこともあり、その販売網と顧客基盤の成長は目を見張るものがありました。ところが、社内開発とサポートの能力にも限界があり、自家製のソリューションであることが、スケーリング・機能性・安定性の面で制約要因となってしまいました。Microsoft Teams認定のSIPトランクを機能として提供できないことで、この限界がさらに露呈します。その結果、Pocosは、将来的な成長を後押しする成熟度の高い安定したソリューションを探すことを決断しました。

課題

  • 社内開発に利用できるリソースの限界

  • Microsoft Teamsの認定未取得

  • アップタイムの改善

「Microsoft TeamsのDirect Routingによる接続に対応するためにAudioCodesを選んだのは、Pocosにとって正しい戦略的決断であったと自信を持っています。」

Pocos・オーナー、Simon Poels氏

ソリューション

PocosがAudioCodesをパートナーに選んだ大きな理由は、デプロイの計画段階でAudioCodesの非常に献身的な姿勢を見たからです。代理店のActis含め、現場訪問・デザインセッション・概念実証(POC)試験・技術トレーニングが何度も実施されたことで、PocosのエンジニアたちもAudioCodesのソリューションを実地で経験する素晴らしい機会が得られました。仮想版のAudioCodes Mediant VE SBCを使ってPocosの既存プラットフォームを拡張し、Pocosのプライベートクラウドインフラに展開するという設計は、AudioCodesおよびActisのエンジニアたちの協力により生まれものです。AudioCodesのSBCは、顧客の音声プラットフォームとやり取りするアクセス機能と、さまざまな通信事業者と接続するピアリング機能の両方を提供します。PocosはAudioCodesのSBCを追加することで、Microsoft Teams Direct Routing対応認定を受けたSIPトランクの提供が可能となり、ポートフォリオの拡充に成功しました。AudioCodesのOne Voice Operations Center (OVOC)は、一元的な音声ネットワーク管理ソリューションとしてデプロイされ、音声品質の詳細なモニタリングとトラブルシューティングの機能を提供します。

  • Mediant VE/SE

    インフラストラクチャを仮想化し、コモディティサーバー上でデータセンターを調和させたい企業やサービスプロバイダーの需要を満たすためのスケーラブルなソリューションです。

    詳細
  • Direct Routing対応SBCによるMicrosoft Teamsの統合

    AudioCodesのDirect Routing対応SBCは、Microsoft Teamsを利用する顧客とサービスプロバイダーをSIPで柔軟につなぎます。

    詳細

結果

Microsoft 365 Business Voiceが登場し、またTeams環境内で包括的な音声サービスと接続機能を求める声が高まっていた中で、TeamsのDirect Routing対応認定のSIPトランクを提供できるというのは、まさに完璧なタイミングでした。ちょうど同じ時期(2020年初頭)、世界的な情勢を受けてTeamsのユーザー数が大幅に増加し、在宅勤務に切り替える人の数はますます増えていました。Pocosは、AudioCodesのSBCをデプロイすることでこの市場の需要に応え、顧客の要請に対応し続けることができました。

同ソリューションが持つもう一つの側面も、Pocosに明らかな利益をもたらしました。それは、AudioCodesのSBCが提供する堅牢なセキュリティ機能、特に顧客の社内音声インフラを防御する機能です。セキュリティのレイヤーが一つ増え、さまざまなエンドポイントとの広範な相互運用性が確保されたことに加え、Pocosの運用スタッフは運用性も向上したと報告しています。OVOCを利用することで、Pocosは音声ネットワークを継続的に監視し、個別の通話の品質に関して詳細情報を得られるだけでなく、コールの失敗時にいつでもSIPトレース機能を利用できます。この情報は常に集計され、トレンドとして提示され、例えば顧客がサービスの低下に気付く前に、ピアリング業者の問題を緩和させることさえ可能になります。問題に対処するのではなく、問題を防止することで顧客満足度は高まり、サービスデスクへの電話も減らすことができます。高い水準のサービスを目指すこの積極的なアプローチは、Pocosのミッションステートメントとも完璧に合致しています。

PocosのオーナーであるSimon Poels氏は、次のように語っています。「Microsoft TeamsのDirect Routingによる接続に対応するためにAudioCodesを選んだのは、Pocosにとって正しい戦略的決断であったと自信を持っています。」「リサーチを進める中で、当社が求めるキャリアグレードのプラットフォームの要件を満たし、時に上回っていたのがAudioCodesでした。AudioCodesの現地担当者と代理店であるActisからのサポートが、このコラボレーションを進める上で自信につながりました。」

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